あなたのウェブサイトでは、WordPressのエラーが何か起きていたりしませんか?そんなエラーのほとんどは、簡単なトラブルシューティングの手順に従って解決できたりします。この記事では、WordPressのエラーを解決するトラブルシューティングの方法を紹介していきます。
1. WordPress ウェブサイトの完全バックアップを作成
まず最初にやるべきことは、WordPress ウェブサイトの完全なバックアップを作成することです。もし、既に WordPress のバックアッププラグインを使用していれば、最近のバックアップファイルがちゃんと保存できているかどうか確認してください。
バックアッププラグインを使用していない場合は、この機会にバックアッププラグインを使い始めてみましょう。しかし、WordPress ウェブサイトの管理画面にアクセスできない場合は、手動でデータベースとファイルをバックアップする必要があります。
バックアップを取っておけば、何かあった時に、WordPress ウェブサイトの復元が簡単にできます。セキュリティの脅威、ハッキング、データ消失の対策として出来る初歩であり、最も重要な防御策です。
2. ブラウザのキャッシュをクリア
WordPress のページや投稿が変更されていても、ブラウザにキャッシュデータが残っており、キャッシュから読み込んだデータがブラウザに表示されてしまうことが多くあります。これにより、更新前の古いバージョンのページや投稿が表示されることがあります。
ですので、最新バージョンのページを表示するには、ブラウザのキャッシュをクリアする必要があるかもしれません。
3. WordPress のキャッシュをクリア
もし、ウェブサイトの表示高速化のために、WordPress のキャッシュプラグインを使っている場合は、キャッシュされた更新前のウェブサイトが表示されている可能性があります。この場合、使っているキャッシュプラグインを停止してみましょう。
また、WordPress ホスティング会社によっては、パフォーマンスを向上させるために独自のキャッシングを実装しているところもあります。会社によりますが、大体のケースでは、サーバー会社の管理画面からキャッシュ機能を停止することが出来るでしょう。
このように、キャッシュされた更新前のデータが表示されていないことを確認するために、WordPressのキャッシュをクリアする必要があります。
4. ウェブサイトにインストールされているプラグインをすべて停止
WordPress のエラー原因は、ほとんどの場合、プラグイン、テーマ、またはWordPressコアが競合していることにあります。ウェブサイト上の WordPress プラグインをすべて停止させると、ほとんどの場合、問題は解決します。そして、ウェブサイトのプラグインを1つずつ有効化していくことで、どのプラグインが問題を引き起こしていたのかを、見分けることができます。
WordPress ウェブサイトの管理画面に入れる場合は、「プラグイン」のページにアクセスしてください。
そして、プラグインを全て選択し、「一括操作」のドロップダウンメニューから「停止」を選択します。そして、「適用」ボタンをクリックすると、選択したプラグインがすべて停止されます。
もし、管理画面にアクセスできない場合は、FTP または phpMyAdmin を使って、プラグインをすべて停止します。
FTPクライアントソフトを使ってウェブサイトに接続しましょう。FTPを使ったことがない方は、別の記事「WordPressにFTPを使ってファイルをアップロードする方法」をご覧ください。
そして、wp-content フォルダに移動し、plugins フォルダの名前を、「plugin.suspended」といった別のフォルダ名に変更します。
詳しい手順は、「WordPressが真っ白!管理画面にすらアクセスできない時にプラグインを無効化する方法」の記事を参照してください。
5. デフォルトのWordPressテーマに切り替え
WordPressテーマがウェブサイトに問題を引き起こすことも、しばしばあります。Twenty Nineteen や Twenty Twenty のようなデフォルトの WordPress テーマに切り替えることで、使っているテーマが問題を引き起こしたかどうか、簡単に調べることができます。
「外観」 ⇒ 「テーマ」のページに移動し、デフォルトテーマの「有効化」ボタンをクリックしてください。
しかし、WordPress ウェブサイトの管理画面にアクセスできない場合は、FTP を使ってテーマを切り替えます。
FTPクライアントを使用してウェブサイトに接続し、/wp-content/themes/ フォルダに移動します。現在有効化されているテーマは、お使いのパソコンにダウンロードし、バックアップしておきます。
その後、TwentySixteenのような WordPress のデフォルトテーマ以外のテーマをすべて削除します。すると、有効化されていたテーマが使えなくなり、WordPress は自動的にデフォルトのテーマを使うように切り替わります。
もし、テーマが原因で問題を引き起こしていたのであれば、WordPress サイトにログインできるようになっているはずです。
6. パーマリンクを更新
WordPress は SEO に配慮した URL 構造やパーマリンクを採用しています。そのパーマリンクですが、パーマリンク構造が更新されていなかったり、適切に設定されていなかったりすると、ウェブサイトで予期せぬ404エラーが発生することがあります。
WordPress ウェブサイトで、何も変更を加えることなく、簡単にパーマリンクを更新することができます。管理画面の「設定」 ⇒ 「パーマリンク設定」のページにアクセスし、何も変更せずに「変更を保存」ボタンをクリックしてください。
7. .htaccess ファイルのバックアップと削除
破損した .htaccess ファイルが、内部サーバエラーの原因になることがしばしばあります。
まず、FTPクライアントソフトを使ってウェブサイトに接続します。.htaccess ファイルは、ウェブサイトのルートディレクトリにあります。
.htaccess ファイルをパソコンにダウンロードして、バックアップとしておきます。そして、ウェブサーバーから、.htaccess ファイル を削除します。
そして、WordPress ウェブサイトにログインし、「設定」⇒「パーマリンク設定」のページに移動します。「変更を保存」をボタンをクリックし、パーマリンクを更新すると、ウェブサイトに新しい .htaccess ファイルが再生成されます。
8. WordPress ウェブサイトの URL を修正
WordPress アドレス や サイトアドレス の設定が間違っていると、リダイレクトの問題や404エラー、その他の一般的な問題を引き起こす可能性があります。
WordPress アドレス と サイトアドレス は、管理画面の「設定」⇒「一般」から変更できます。
両方のURLが全く同じであることを確認してください。
WordPress ウェブサイトの管理画面にアクセスできない場合は、FTP を使用してこれらの URL を変更できます。FTPを使った方法は次の2通りあります。
wp-config.php ファイルで WordPress アドレス と サイトアドレス の設定を更新
FTP クライアントソフトを使ってウェブサイトに接続し、wp-config.php ファイルを探します。ファイルを開き、メモ帳のようなテキストエディタで編集します。
下記の表記がある行を探します。
/* That's all, stop editing! Happy blogging. */
そして、その直前に、次のコードを追加します。
define('WP_HOME','http://example.com');
define('WP_SITEURL','http://example.com');
example.com はあなたのウェブサイトのドメイン名に置き換えることを忘れないでください。そして、変更を保存し、ファイルをウェブサーバーにアップロードします。
functions.php ファイルを使って URL を更新
また、テーマの functions.php ファイルを使って URL を更新することもできます。
FTP クライアントソフトを開き、 /wp-content/themes/ フォルダに移動します。現在有効化されているテーマのフォルダを開き、その中にある functions.php ファイルを探します。そして、メモ帳のようなテキストエディタで functions.php ファイルを編集します。
functions.php ファイルの一番下に、以下の行を追加するだけです。
update_option( 'siteurl', 'http://example.com' );
update_option( 'home', 'http://example.com' );
ウェブサイトにログインしたら、設定画面から WordPress の URL を変更するのを忘れないでください。設定ページで変更を終えたら、テーマの functions.php ファイルからこれらの行を削除してください。
9. 表示設定の確認
新しく作ったWordPressサイトが検索エンジンにインデックスされない場合、まず、次の手順を確認しましょう。
WordPress ウェブサイトにログインして、「設定」⇒「表示設定」ページに移動します。ページの一番下までスクロールして、「検索エンジンでの表示」の隣のボックスがチェックされていないことを確認してください。
このオプションを利用すると、検索エンジンがウェブサイトを検索で表示するのを防ぐことができます。本番公開する準備ができていないウェブサイトの作業中の期間に使用されます。うっかりして、この設定を確認して忘れてしまうこともあります。
ウェブサイトを公開する準備が整った時には、このオプションがオフになっていることを確認してください。