初めてWordPressを使い始めるとき、普通はすぐにコンテンツ作成に取り掛かりたいと思うでしょう。しかし、作業を先に進める前に、WordPressで基本的な設定をしておくと、ウェブサイトがどのように動くのかコントロールできるので、ぜひとも設定しておきましょう。
これらのオプションに精通することで、WordPressワードプレスのプラットフォームを最大限に活用することができます。さらに、サイトを思い通りに設定できるようになります。
今回の記事では、WordPressダッシュボードの設定エリアを画面ごとに見ていきます。では、見ていきましょう!
1. 一般設定
このWordPressの設定の最初の設定箇所である「一般設定」は、一番わかりやすい箇所でもあります。ここでは、あなたのウェブサイトの基本情報を閲覧・編集することができます。最初の2つのフィールドでは、サイトのタイトルとキャッチフレーズを設定することができます。
ウェブサイトのキャッチフレーズをカスタマイズすることを忘れないことが重要です。
その下に、URLが2つあります。
1つ目にある「WordPressアドレス」は、あなたのウェブサイトで使っているWordPressのコアファイルをインストールした場所です。2つ目にある「サイトアドレス」は、一般の人があなたのサイトにアクセスするためのURLです。ほとんどの場合、これらは同一のURLになるはずです。しかし、まれに片方または両方のURLを変更したい場合もあるでしょう。
次は管理者メールアドレスです。ウェブサイトの重要な情報が送られるメールアドレスなので、このアドレスが正しいことが非常に重要です。この後、「メンバーシップ」というオプションが表示されます。
これを有効にすると、あなたのウェブサイトを訪れた人が誰でもユーザーアカウントを作成できるようになります。これを活用することで、簡単に自分の会員制サイトを立ち上げることができます。このボックスにチェックを入れると、「新規ユーザーのデフォルト権限グループ」 が 「購読者」 に設定されていることも確認が必要です。これによって、新しいユーザーには最も基本的な権限のみが与えられるようになります。
残りの一般設定は、見たらすぐ理解できる自明なものです。
ウェブサイトのデフォルト表示の言語とタイムゾーン、日付と時間を表示するフォーマットを選択できます。最後に、ウェブサイトの「週」の開始日を決めることができます。これはカレンダー関連の機能(ウィジェットなど)に影響します。
2. 投稿設定
その名の通り、WordPressの次の設定は、ブログ記事の書き方に関するものばかりです。ここにはいくつかの選択肢があるだけです。
「投稿用カテゴリーの初期設定」では、デフォルトの投稿カテゴリを選択できます。もし、コンテンツのほとんどが単一のトピックに関するものである場合に便利です。ほとんどのユーザーは「デフォルトの投稿フォーマット」を標準に設定したままにしておきたいと思うでしょう。しかし、コンテンツの多くがテキストベースではなくメディアベースのものである場合は、この設定を変更したほうがいいかもしれません。
その下には、WordPress のあまり知られていない機能の詳細が記載されています。「メールでの投稿」を作成して、あなたのサイトに直接公開するオプションです。シンプルなコンテンツをたくさん投稿する際に、毎回ダッシュボードにログインしたくない場合には便利です。
そして、「更新情報サービス」という項目が出てきます。
ここでは、新しい投稿を公開した際に通知を送るサービスをリストアップすることができます。ここは、デフォルトのままにしておくことをお勧めします。
3. 表示設定
このセクションでは、あなたの投稿した記事が、どのように読者に対して表示されるかを決定する設定を網羅しています。
まずは、「ホームページの表示」設定です。デフォルトでは、あなたのホームページは「最新の投稿」のリストになっていて、ブログやニュースサイトを運用する際に最適です。しかし、ビジネスやネットショップなどにはあまり理想的ではありません。これらのタイプのウェブサイトでは、一般的には静的ページを選択した方が良いでしょう。
この設定により、あなたのサイトの任意のページを選んで新しいホームページにすることができます。(まだページがない場合は、最初にページを作成する必要があります)また、ブログの記事はどこかに表示する必要があるので、新しいページを選択して、「投稿ページ」に設定する必要があります。
その後、ブログページに表示する記事の数や、フィードで表示する数をカスタマイズすることができます。また、フィードに各投稿の全文、もしくは要約だけを表示させるかを決めることもできます。これにより、RSSフィードを購読する人がコンテンツをどのように見るかが決まります。
最後になりましたが、このページで最も重要な設定は「検索エンジンでの表示」オプションです。このオプションにチェックマークを入れると、Googleグーグルなどの検索エンジンにあなたのウェブサイトを無視するように指示します。もし、チェックを外したままにしておくと、通常のようにインデックスされてしまいます。
99%の場合、これはチェックしないで放置しておく項目になります。まとめると、検索エンジンはあなたのウェブサイトへのトラフィックの主なソースになります。ただし、ウェブサイトを非公開にする意図がある場合は、このオプションを選択した方が良いでしょう。また、ウェブサイトを構築している間、これを一時的にチェックしたままにしておくと賢明かもしれません。ウェブサイトが不完全な状態では検索エンジンはインデックスされないほうが良いでしょう。
4. ディスカッション設定
WordPressのこの設定部分は、ウェブサイトのコメントに関するものです。
初期のオプションは比較的分かりやすいので、ほとんどのオプションをスキップしておきます。例外として、「新しい投稿に対し他のブログからの通知 (ピンバック・トラックバック) を受け付ける」という設定があり、これらの用語に慣れていない場合は混乱するかもしれません。
「ピンバック」通知は、誰かがあなたのコンテンツにリンクした場合、コメントで通知します。一方、「トラックバック」は、たとえ直接リンクを貼っていなくても、他のウェブサイトにてあなたのコンテンツに関連することを書いたことを知らせることができる方法です。これらのオプションを有効化すべきかどうかを理解するために、各々の長所と短所を把握しておきましょう。
また、ここには、コメント欄のスパムをコントロールするための重要な設定オプションがたくさんあります。例えば、「コメントモデレーション」設定を使用して、コメントに対して自動的にフラグを付ける単語やURLのリストを入力できます。
指定された内容を含むメッセージは、あなたのサイトに直接投稿されずに、モデレーション待ちとして、承認まで保留されます。また、「コメントブロックリスト」で特定の用語を完全に禁止することもできます。
最後に、コメント投稿者によるアバター使用を許可するかどうかを決定したり、関連する設定オプションを調整できます。
それでは、次のWordPress設定を見ていきましょう。
5. メディア設定
どのようなタイプのサイトを運営していても、多くの画像を掲載することになるでしょう。これは、メディアライブラリにたくさんのファイルをアップロードすることを意味します。
メディア設定では、ライブラリに追加する画像のサイズオプションをカスタマイズできます。
様々なサイズをデフォルトに設定でき、そのサイズから投稿やページに画像を追加する際に選択できます。
6. パーマリンク設定
パーマリンクとは、WordPressワードプレスの各記事のURLのことです。それらのURLの見た目や構造を変更するには、WordPressのパーマリンクの設定を使用します。
7. プライバシー設定
バージョン4.9.6で導入されたWordPressの設定では最新の項目です。その名の通り、サイトのプライバシーポリシーを作成するのに役立ちます。これはニュースでもよく取り上げられていましたが、透明性とプライバシーの観点からサイト所有者に新たな要件が一般データ保護規則(GDPR)により課せられることになりました。
ここでは2つの設定項目があります。既存のページを利用してプライバシーポリシーを作成することもできますし、新たに作成することもできます。
どちらにしても、部分的に内容が記載されたページが表示され、カスタマイズすることができます。
デフォルトのコンテンツには、ユーザーが十分な情報を得て安全を確保するために必要なすべての情報が含まれています。
これでWordPressの設定がわかりました!
WordPressはそもそも初心者に優しいプラットフォームではありますが、新しく利用するユーザーにとっては、その数多くのオプションに圧倒されてしまうかもしれません。また、長年使っているユーザーでも、WordPressが提供するすべて設定を把握していないかもしれません。
だからこそ、これらのオプションに慣れるために時間を費やしてみても良いかもしれません。今はこれらをすべて設定する必要がなくても、関連する要件が出てきたときに、どこでどうやって設定するのかを把握しておくことができます。